其の二十一 「ついてくる光」

百物語 3 月 15th, 2008

自分が22~23歳の時の話です。

夏の夜、友人・Aの家に遊び行ってた時、

『何すっけ?ヒマやね~』と言ったところ、

Aが『火葬場行くけ?』と言うので、

肝試しがてら、行く事になりました。

各、自分の車に乗り込み出発。

その頃にはまだ設置されてた公衆電話で一旦車を降り、

『どうする?』となったので、

『じゃあ、こうしよう!』と提案が。

『まず、車に乗ったまま駐車場へ。

で、駐車場の手前の入り口から入り、奥から出る。

んで、そのままポカポカ温泉に行こう』となりました。

そして、Aが先に入って行き、

奥の出口から出るくらいに、自分が駐車場に入って行きました。

この時は、別に何もありませんでした。

しかし、ポカポカ温泉に着いて中で話してると

、Aが『さっき、火葬場で俺が駐車場出る時、

後ろにピッタリついてたやろ?』と言うのです。

自分は言いました。

『はあ?なんで?俺はAが駐車場を出るくらいに、中に入ったってば。なんで?』

聞き返すと、

『いや・・・駐車場出る時にルームミラーを見たら、

車のライト(?)が写ってたから・・・

てっきり、お前が付いて来たと思って・・・』と言うのです。

ライトの反射はあり得ませんでした。

出入り口に対して反対側は、

トンネルが掘られてる山なので・・・

一体なんだったんだろうと、その時は鳥肌が立ちました。 

語りべ:TYMさん